理事長ごあいさつ

馬とのふれあいケアで、障がい者に豊かな人生を

私は学生の時に障がい者施設でボランティアをしたことがきっかけで福祉の道へ進み、雲仙市の社会福祉法人に23年間勤めた後、平成16年に生まれ故郷である佐世保市吉井町に障害者福祉施設「さんりんしゃ」を設立しました。

当施設では乗馬や温水プールを使った運動療法を積極的に取り入れています。特に力を入れているのが療育乗馬です。馬に乗ることで心身により多くのメリットをもたらします。

たとえば、馬に乗って身体が揺れることで、体幹が鍛えられ、普段使わない筋肉を刺激することで、身体のこわばりが緩み、動かしやすくなります。また、さまざまな技をこなせるようになると、大きな自信につながります。たとえ乗りこなせなくても、馬とのふれあいで優しい気持ちが育まれ、情緒が安定し、笑顔が増えてきます。

療育乗馬は、イギリスなどヨーロッパで50年以上の歴史があり、ドイツでは医療として認められ、乗馬療法士という国家資格があるほどです。日本でも、治療として認められることになれば、より多くの人が利用でき、インストラクターなどを目指す人たちも増えてくることでしょう。療育乗馬を利用できる環境がこれから整っていくことを望んでいます。

私は障がい課題を持った人が、自宅や施設に引きこもることを良いとは思っていません。「さんりんしゃ」が目指しているのは、障がい者が、健常者と同じように、街なかで過ごせるようになることです。働くことができれば消費者になります。地域の活動に参加すると社会貢献になります。

障がい者がハンデを乗り越え、いかんなくその潜在能力を発揮できるよう、生きる力と可能性を信じ、これからも支援を続けていきたいと考えています。

有限会社 三輪車
代表取締役 三輪 俊治

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